山深い奥地に行くには、様々な方法があるでしょうが、スノーモービルを使って行くことは、カナダのブリティッシュコロンビア州のプロスノーボーダーの間では、非常にポピュラーになっています。ブリティッシュコロンビアには無限ともいえるほどの様々な場所があるので、異なる場所を選んび、スノーモービルを使って何週間も楽しめるのは、住民であってもビジターであっても魅力的なことに違いありません。
写真撮影する身として、移動の手段としてスノーモービルを使用するということは、どんな場合でも、自分がバックパックに背負えるだけの最小限の撮影機材しか持ち運べない、ということでもあります。
スノーモービルを使って奥地に入るということは、一方通行の小道からパウダースノウが高く積もったすり鉢状のオープンスペースに至るまで全てをコントロールしなければならず、エネルギーも時間も、スキルも、そして忍耐力も必要とされるということでもあります。
1日の終わりまでもつエネルギーがタンクに十分残っていることを確認すれば、
これらの要因が整い、ライトを点灯したセットアップで、雪をコントロール(ハイキングや雪かき)しつつ進行すれば、スノーモービルをナビする必要なエネルギーを消費することができ、写真家としても、依然として生産的であることもできます。
私のスノーモービル奥地キットともいえるものは、デジタル一眼レフカメラのボディ1台、70-200の望遠レンズ1本、50mmレンズ1本、広角レンズ1本、小さなフラッシュ1つ、マンフロットの三脚 190CXPRO3です。 これらの機材とともに、雪崩用のトランシーバー、ショベル、探査機、水、食べ物を Burton F-Stopカメラ用バックパックに詰めて、持っていきます。
奥地にて制限された撮影機材で撮影することは、使用可能な光、影、さまざまな雪塊、木々や岩々は、あなたの撮影を彩るものとして使用する、ユニークな機会となりえます。 多くの撮影状況では、撮影イメージを微調整することもできる無限ともいえる機材があるでしょう;一方、限られた機材での撮影ですと、自分の写真撮影的ビジョンにベストマッチする自然の環境で調整せざるを得ないのです。
太陽が上るにつれ、スノーモービル日和になれば、南に面している雪のように影響がない、北側に面している雪と共に、柔らかい自然光のある場所ができます。
スピーディにその周辺を移動してみるのは必須です。というのも、こういった早朝の光はすぐに、昼中の激しいものになってしまい、利用するのが難しくなってしまうからです。
到着するとすぐに、どこにライダーがライドインし、着雪し、ライドアウトするのかというプランが作られます。ですので、激しい競争の中、私もすぐに自分のポジションを確保します。1つめのアングルから撮影したイメージに満足したら、出来る限り、この場所の様々なアングルから撮影しようとします。私の場合、アクションのみにフォーカスするだけでなく、このアクティビティに関連するライフスタイルを引き出したり、時々ポートレイトや自分の周辺の風景を撮影するように最善を尽くします。
午前中の撮影が終われば、ライディングを続けたり、午後の光の特徴を捉える準備をはじめたりするために、次の場所に移動します。雪の品質に大きく寄るところですが、ライダーのエネルギーレベルやどういったタイプの地形か、というのが、重要になってきます。何にしても、スノーモービルを駐車している間はどんなときでも、スナップ写真を撮り続けていますし、私の被写体のみなさんは、予定を組んだり、遊んだり、ライディングしたりしています。
午後が始まり、午後の光が山々を照らしだし柔らかくなると、周辺がフェードするのを利用して、冒険を楽しみます。1日のうちのこの数時間の間、特に冬の早い時期には、バックパックに入っている小さなフラッシュが撮影に役立ちます。アクションや風景にスパイスを加えてくれるからです。この小さな仲間は、本当にパンチがきいているので、バックパックの荷物になるだけの価値があるというものです。
山奥を出発して帰路につくときはいつも、母なる自然をリスペクトすることで楽しくプレイでき素晴らしい写真や動画撮影ができ、モーター付の乗り物で雪の中を疾走することに満足する気持ちを覚えます!
全部の写真がスノーモービルや雪山に関係するものではありませんが、この状況下のワークフローは、どんな撮影にも応用できます。プランをたて、機材を準備し、一分一分を大切に使いながら、素晴らしい態度をキープすれば、計画通りのイメージが撮影でき、自分が持つ素晴らしいビジョンを超越することもある予期せぬ瞬間がもたらされることもあります。
Dean Blotto Gray
Principal Photographer Burton Snowboards
Instagram: @deanblottogray
ウェブサイト: blottophotto.com