05.03.2015

切なるモノのおはなし

05.03.2015

切なるモノのおはなし

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Processed with VSCOcam with c1 preset

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唐突ですが、わたしはとても平凡な人間です。

ここでおはなしする程、技術も機材も特別ではなく日々の中で慎ましく写真を楽しんでいるようなありふれた存在です。
そんなわたしがおはなしできることは多くありませんが、感じている事柄や自分の内側で起こっていることがどのように作用して写真に結びついているのかについて、触れていきたいと思います。

まず「切る」ことについて。
写真を撮る時に自然と行う作業のひとつです。
風景を切る、シャッターを切る、思い切る。
写真は流れる景色をそこのみで裁ち切ることができてしまう優れた技術です。記憶よりも鮮明で褪せることのない過去がそこに記されてゆく。

人間の五感で受ける情報の最たる量を司るのは視覚なんだそう。とは言え、多くを記憶できない脳は毎日毎分毎秒絶えず仕分けをしています。わたしたちは残すべきモノとそうでないモノを知らぬ間に判断して切り取り、「特別」を用意するようにできている。いわば断捨離のような作業を常にしているのです。こうして言葉にしてみるとなんだか、写真と似ているなぁと思わずにはいられない。

そういえば、大切という言葉がありますが大昔の人はそれに「かけがえのないもの」という意味を持たせ、愛するという意味としても使われていたそうです。切っても切れないもの。切り離すことのできないもの。それは人と心だということは、きっと昔も今も恐らくこの先も変わらない気がする。

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この眼に映る光景を写真でどう残すかと考える時、必ず「切なる」場所を探している。きっと誰もが本当に収めたい瞬間を自然と選び続けている。大切を大切にするために。
シャッターを押す瞬間。それはまるで人生の選択であるかのように時々感じるのです。

 

6151|Rokuichi goichi 

「本当に大切なものは目には見えないとあなたは云うけれど、僕には確かめたいことがあるんだ。」
東京を拠点に写真展やWebで活動中。 珈琲と愛機の傍らで今日もぼんやりと空を眺めています。
記憶と記録 Instagram: @6151
web: www.besidecoffee.net

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