08.10.2015

夕陽は本当に簡単に撮影できる被写体?

08.10.2015

夕陽は本当に簡単に撮影できる被写体?

Instagramの写真では、夕陽や朝陽が、他の題材より多いというのは本当のことです。
しかし、いったいどうしてなのでしょうか?

私たちは多彩な色に魅了されます。 他のいかなる自然現象も、朝陽や夕陽のような色彩を見せるものはなく、しかも常にユニークなものといえるでしょう。
しかしこの太陽というのは、主被写体として、本当に簡単に撮影できるものでしょうか? ほとんどの人が「はい」と答えるかもしれません。 私の場合、「いいえ」です。

間違い1: 私たちは燦々と輝く太陽を直接撮影しがちで、その結果、ギラギラした光と暗っぽい背景のみの写真になってしまします。

以下の写真のようになってしまいます:

BoxFiles_13092713002318

間違い 2: 露出過剰

太陽に見えるようなものは明らかに、この写真の中にはありません。 この写真はこの時点で露出過剰となっており、太陽は白いスポットという結果に終わってしまっています。

IMG_1707

通常、このタイプの写真は、一般のスマートフォンを使用して、光を撮影した結果となります。
ご覧のとおり、それほど簡単ではありません。非常に綺麗でパーフェクトのように見える写真は、予想しているものよりも、さらにちょっとした時間と努力が必要なのです。

それでは、どうやってこのような、多彩なカラーとシャープな前景といった、惹きのある夕陽を撮影できるのでしょうか?

IMG_7871neu

オプション1: 太陽に向けて直接撮影しないこと、もしくは、日没寸前に撮影することです。 空は太陽が完全に沈む前に、魅力的な色彩を展開します。

この写真が示す通り、私は常に太陽が右か左に沈むように見えるようにセットします。そして太陽の黄色い光のたなびきをほんの少しだけ写真にとり入れます。

オプション2: アプリ(Snapseed)または写真編集プログラム(Lightroom)を使用し、影部分を多少明るくします。 以下が例です。

編集前:

_DSF0782 2

影部分の編集後、写真は少し明るくなりました。 Lightroomを使用すれば、特定の部分を選択し、その部分だけを編集することができます。

_DSF0782

より精巧な手法として、いくつかの露出を調整することもできます。
これは、1つの独立した写真の光、影、写真のノーマルな部分をとりだし、1つの写真に合成する、ということです。

写真 1 前景の写真を撮ります。

IMG_5664

写真 2 太陽の写真を撮ります。

IMG_5663

写真 3 背景の写真を撮ります (この場合、空です)。

IMG_5662

この3枚のショットを組み合わせます。 例えば、Photomatix Proのようなソフトウェアを使用することで、この作業ができます。 このプロセスはHDRとして知られるものです。数枚の様々な露出の写真を撮影し、組み合わせてハイ・ダイナミック・レンジ(HDR)画像を作ります。

結果として、このような画作りができます:

IMG_5662_3_4_tonemapped-2

何度か試した後、編集には5~10分くらいしかかからなくなりました。

そして以下が最後の質問となります…

スマートフォンだけで期待した結果を得られますか、それとも、カメラを使用しないと無理でしょうか?

原則として、スマホが取り付けられる小型の三脚が必要となります。そうすることで、2~3枚の別々の写真(タイマーでセットすることもできます)の写真を撮ることができます。どのスマホも、写真の中での調整できる、小さなフォーカスエリアがあります。私は、最初に太陽にフォーカスを合わせ、それから前景に、最後に背景に合わせました。

すばらしい夕陽は簡単に撮影できると考えがちですが、読んでいただきました通り、多少の工夫が必要となります。

Sylvia Matzkowiak

www.Travel-lifestyle.social
www.Instagram.com/goldie_berlin

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