サンディ・ハファカ・ジュニア (Sandy Huffaker Jr.) が語る美しいストリート写真を撮る秘訣とは…
ストリートスナップは、コミュニティやイベントや場所に関してビジュアルで表現する日記であり、私たちが世界を見る視点が反映されているものです。いずれも非常にパーソナルなもので、どの人の写真もまったく異なっています。
私に関して言えば、住んでいる街や海外の訪問地で、タイミングよくちょっとした瞬間を捉えるすばらしい手段となっています。私たちの世界の見方はそれぞれ異なっており、写真を通してそのビジョンを表現できることはエキサイティングなことです。
家族、友人、ストリートフェア、スポーツイベント、海外旅行、近所の散歩風景など、撮影の対象は限りなくあります。目標は、魅力あるものを写真に納め、ものを見る目を磨くことでしょう。
運転している最中に、公園のベンチで、顔に美しいスポットライトが輝き、ダイナミックな都市風景をバックに人が座っている姿を何度も目にしたことがあります。あなたが心で魅力的だと感じる要素を、カメラに移行させる作業を始めてみましょう。
私たちが知らない人を見て、その人の写真を撮りたいと思うとき、どうしますか? 私はいつも、これから撮影してみたいと感じている人たちに、見える形で承諾を求めるのがいいのではないいかと思っています。撮影したい旨を単純に申し出るか、カメラを手に持ちながら相手の目を見つめ、すばやく相づちするのもよいでしょう。ほとんどの場合、OKはもらえます。
別の方法として、カメラを腰元に置いて撮影するやり方があり、私はこれを「通りすがりの撮影」と呼んでいます。これはレンジファンダーを覗かずに撮影することです。隠して撮る要素が強まりまり、構図を決めることができないため、リスクが高くなります。
一般的に、人は、何らかの承諾なしに写真を撮られることは好みません。これを実践して、被写体と目が合ってしまった場合のために、すぐに説明する準備をしておいた方がいいでしょう。
磨いておくべきスキルがもう1つあります。カメラを顔の前にセットする前に、頭の中で構図を決めておくことです。私は多くの場合、写真を撮る前に撮りたいショットをイメージし、フレーム内の要素の配置を決めています。これをすることで、自分が注目されすぎることがなくなります。覚えておいていただきたいのは、公の場所で人々の写真を撮るときには、被写体の承諾を摂って準備して撮るのが90%、スナップショットが10%であるということです。
最後にもっとも重要な留意点として、常にカメラを持ち歩き、たくさんの写真を撮ることです。最終的にリズムがつかめ、何がうまく行き、何がうまく行かないのかが理解できるはずです。理由が何であれ、写真を撮られたくないという人たちは常に存在します。そのような場合は、次に進むことです。撮影にはつきものだと割り切りましょう。
また、あるものをユニークにしている要素についても考えてみましょう。建築、人々の着こなし、地元の特産フード、職種や余暇の過ごし方などです。基本的に、そのほかみんなにとって、何がその場所をユニークにしているのかがポイントです。
それでは、楽しい撮影を!
サンディ・ハファカは広告、メディア、ドキュメンタリー向けに撮影するフリーランス・フォトグラファーで、サンディエゴを拠点としています。ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、USAトゥデイ、ゲッティイメージズ、AP通信など、世界中の数多くの新聞や雑誌にレギュラーで写真を提供しています。