5月は、日本を代表する若手クライマーで、2009年にピオレ・ド・オールも受賞した、天野和明さんがゲストブロガーとして、山や登山の話題とともに、素敵な写真をシェアしてくれます。
第2回目は、「ヨーロッパ アルプス – アルピニズム発祥の地」です。
古来の人々は山を畏れていた。
そして敬っていた。
日本もそうだが、ヒマラヤも含めてアジアでは「山は神々が棲む場所」として、ヨーロッパアルプスでは「悪魔が棲む場所」として、崇められてきた。
1786年8月8日、ジャック・バルマとミッシェル=ガブリエル・パッカールが、初めてモンブランの登頂に成功した。
この登山は近代登山の創始者といわれる、オラス=ベネディクト・ド・ソシュールの主導のもとに行なわれ、これが成功した要因の一つであるとされる。
ここに登る目的としての山が誕生し、その思想はアルピニズムと呼ばれるようになった。
そして世界中の山々が登られるようになっていった。
未踏峰から、より難しいルート、厳しい季節、少人数、ヒマラヤの高峰での無酸素登山など…。
ロマンある登山を追求したい。
ゲストブロガー:天野和明 (Kazuaki Amano)