23.05.2013

日本 – 南硫黄島

23.05.2013

日本 – 南硫黄島

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5月は、日本を代表する若手クライマーで、2009年にピオレ・ド・オールも受賞した、天野和明さんがゲストブロガーです。

第4回目は、一般の人が立ち入れない場所「南硫黄島」に調査に行ったときのことをシェアしてくれました。
立ち入ってはいけない島がある。東京から南に1,300㎞、激戦地だった硫黄島の南60㎞にある島、『南硫黄島』。
周囲約7.5㎞、火山列島(硫黄列島)の最南端に位置する。
海岸は海食と崩壊により高さ100~200mの崖に囲まれ、砂浜がないため接岸しての上陸は困難である。平均斜度45度という急峻な島。
オニギリを彷彿とさせるピラミッド状の火山島。
最高標高は916mあり、伊豆諸島・小笠原諸島の中では最高峰である。頂上付近は雲霧帯で、霧がかかる事が多い。

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南硫黄島原生自然環境保全地域 。人が定住したことがなく、独立して自然が守られてきたこの島は、日本国内において唯一の立入が制限された自然環境保全地域である。

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真水がないため、大型哺乳類は生息することができない。島にいる唯一の哺乳類はオガサワラオオコウモリ。
火山の噴火でできた島であるため、大陸と陸続きであったことがない。そのため、生物は原生に近いままの姿で生息している。「東洋のガラパゴス」ともいわれる所以である。

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2007年 そんな島に入る機会があった。きっともう2度とないチャンスとも思われる25年ぶりの学術調査隊だ。泳いで陸に上陸した。
僕らは登山のスペシャリストとしてのサポートを行った。
海岸からは岩を登り、ジャングルをかきわけ、鳥の巣の横を潜り抜け、植物に押し返されながら、916mの絶頂に立った。
今までのどのヒマラヤ登山よりも印象的な風景がそこにはあった。

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南硫黄島。何度も立ち入ってはいけない島。
きっとまた自然の姿に戻っているだろう。

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ゲストブロガー:天野和明 (Kazuaki Amano)
ブログ: http://amanokazu.blog135.fc2.com/

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