18.12.2014

[HOLIDAY SPECIAL] クリスマスイルミネーション: 夜にイルミネーションを撮るための、カメラの3つの機能

18.12.2014

[HOLIDAY SPECIAL] クリスマスイルミネーション: 夜にイルミネーションを撮るための、カメラの3つの機能

この記事を読んでくれている皆さま、ごきげんよう!
ここでは、「HOLIDAY SPECIAL」の連載のうちの1つとして、「あなたの街のクリスマスイルミネーション:夜にイルミネーションを撮影するために使える、3つのカメラのセッティング」と題し、年末特別チュートリアルを掲載させていただきます。

よくあるクリスマスイルミネーションの写真の問題は下記のようなものではないでしょうか… :

  • ブレている
  • 明るすぎる、もしくは暗すぎる
  • こういったイルミネーションの写真を撮る際に感じた魔法感を十分に表現できていない

朗報です! この記事を読めば、カメラに搭載される3つの便利なセッティングを使い、こういった典型的な問題を乗り越えるためのアイディアが解ります。

セッティング その1: セミオートマチックのシャッタースピード優先モード
夜間撮影では、昼間に撮影するよりもブレが生じる写真を撮影しがちです。
どうしてでしょうか? それは、カメラがセンサーにイメージを記録するために、より長い露光時間が必要となるからです。
ですので、より長い露光時間について語ることは、ブレた写真について語る機会でもあるのです。

ということで、以下が解決策となります:
動きを捉えるために、露光時間を増やしながらも、可能な限りシャープな写真を撮影する。
– もしくは、スローシャッタースピードを利用して、軌跡効果を撮影する。(例えば、車のライトの軌跡など)

ヒント:この効果を得るために、セミオートマチックのスピード優先モードを使いましょう。一眼レフカメラ、コンパクトシステムカメラ、ハイエンドコンパクトカメラにて、設定できます。
このセッティングを使うためには、“S”もしくは”TV”セッティング(これは、カメラのブランドによって異なります)を選び、それから、スロースピード(一番速いものから遅いものまで: … 1/1250s… 1/800s… 1/500s… 1/125s… 1/50s… 1/25s… 1/10s… 1/5s… 1s… 2s… 5s… 10s….)を選びましょう。
もちろん、より安定感を保つために、しっかりとしたサポートとなるもの(例えば、低い壁など)、もしくは、三脚(もし1つお持ちであれば)を使いましょう。

Photo Tuto2_Photo1EXIFデータ: 55mm, F5.6, 1/20s, ISO 1600 (Tamron 18-200 レンズ)
シャッタースピードは、1/20sにセット。

Photo Tuto2_Photo2EXIFデータ:38mm, F4.8, 1/5s, ISO 1600 (Tamron 18-200 レンズ)
1/5sという、前の写真よりもよりスローなシャッタースピードで撮影。「ヘッドライトの軌跡」が捉えられている。

セッティング その2:露光を正しく調整する
夜間撮影では、実際に見ているものよりも、カメラはより”明るく”写真を見せようとします(”露出オーバー”として知られています)。
この「デフォルト効果」は、「技術的ツール」として働くことを意味しています:カメラが「おやおや!暗いですね、それなら全てを本当に明るくしてしまいましょう!」と言っているようなものなのです。
クリスマスイルミネーションの写真を撮る際、より暗いシーンでクリスマスイルミネーションが浮かび上がってくることを期待して、そうできないことが問題なのです。
ですので、カメラにはより少なく露出してもらいます。これを行うのに、実に有用で簡単なセッティングがあります: 露出補正です。

ヒント:メニューで、”露出補正“セッティング’(このセッティングは、”+/-“のついた小さなピクトグラムで表示されています)を選択します。
おそらく、ほぼ全てのカメラにこのセッティングはあると思います。カメラ機能のついた携帯電話でも、結構な数の機種で見つけられるのではないでしょうか。
デフォルトでは、0にセットされています。より暗い写真(もしくは、”露出アンダー”)にするためには、”-1″もしくは”-2″、それでも足りない場合は”-3”を選択してください。(一方で、”+1″, “+2”,  “+3″を選ぶと、より明るい写真になります)

Photo Tuto2_Photo3これは、明るすぎる写真で、”露出オーバー”です。このように写ったライトは、”白とび”とも呼ばれます。

Photo Tuto2_Photo4露出補正で”-2″もしくは”-3″にセットすると、ちょうど良いダークな背景と正しい色で表現することができます。

Photo Tuto2_Photo5

Photo Tuto2_Photo6こちらは、もう1つのビフォア/アフターの例です:下の写真は露出アンダーで撮影し、より暗い背景となっているので、ちょうど良い色(白とびしていない色)で表現できており、光を上手に見せています。

セッティング その3:セミオートマチック絞り優先モード
クリスマスイルミネーションを撮影する際に生じる、もう1つの問題は、撮影した写真が自分の目の前に広がる光景ほどマジカルでないと思えてしまうことです。
とはいえ、クリスマスのイルミネーションやランタンに、よりマジカルな雰囲気を与える、ちょっとしたトリックがあるのです。それに必要なのが、”絞り優先“モードです。
ヒント:セミオートマチック絞り優先モードは、一眼レフカメラ、コンパクトシステムカメラ、ハイエンドコンパクトカメラでセットできます。
このモードを使うには、カメラの絞りモードを選択(AもしくはAvの表示に合わせてください。これは、カメラのブランドによって違います)し、大き目の絞り – Fの後にくるのは小さい数値になります-を選んでください: F値はF 1.2, F1.4, F1.8, F2.8, F3.5…となります (レンズが明るければ明るいほど、小さいF値を選ぶことができます)。

次に、典型的な屋外のクリスマスの飾り(スノーマン、そり、ジャイアントジンジャーブレッドハウスなど)を選び、光源を被写体から遠く離れた場所にあるように配置し、可能な限り近づいて焦点距離に被写体をもってきましょう。そして、パチリと撮影するだけです!飾りは全て、魔法のように見えるでしょう!

Photo Tuto2_Photo7

EXIFデータ : 35mm, F1.8, 1/25s, ISO 800 (Nikon 35 mm 1.8 AFS G レンズ)
上の写真は、円錐形の帽子という独特の被写体の写真です。ランプの光が全て、遠くに見えるように配置しました。
そして、帽子に焦点をあわせ、小さなF値(F1.8)を選んで撮影しました。背景の光全てが、マジカルに写りました…

最後のヒントは、次回の「HOLIDAY SPECIAL」にて紹介します。次回は屋内撮影(と、ボケ)についてです。

反応やコメントを是非、ください:

  • クリスマスイルミネーションお写真を撮るのは好きですか?
  • 素晴らしい写真を撮影するためにどんんあアイデアをシェアできますか?
  • シェアしたい写真のリンクがありますか?

Maïeva Voyage


「女性も、写真について多いに言いたいことはあります!」 これが、Maïeva Voyageさんの中心テーマです。
ハノイの写真クラブで、情熱的でエキサイティングなアマチュア写真家とプロの写真家に交じり、彼女は自分の撮影テクニックを磨いてきました。
Photo-tuto.frやフェミニンで面白そうな写真ブログにて、アドバイスや、有用なヒントをシェアしたり、型破りなチュートリアルを展開しています。
彼女は、今回も合わせて3回、Manfrotto Imagine Moreに執筆者として参加しています。
彼女は、今月12月 4週間にわたり、[HOLIDAY SPECIAL]のチュートリアルを連載してくれます。

 

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