光と対になるのが影です。
影にも色や濃さ(強さ)があり、光同様、影となる部分をどの程度どのように写すかによって印象が変わるので、撮影の際にはどう利用するかをイメージします。
山梨県にある忍野八海は、富士山の雪解け水が水源の湧水池で、非常に透明度が高く世界文化遺産にも登録されていることで有名です。
水底に映る影を主役とすることで、泳いでいる魚が浮いているように見え、水の透明度が伝わるのではないかとイメージして撮影しました。
シルエットとして、主役の影と、脇役の影を利用するシーンもあります。
また、影によって示せるもの、影を避けることによって表現できるものがあります。
光が強く当たらない=影が濃く現れない状況を利用すると、ふんわりとした雰囲気になります。
こちらは光が強く当たってはいませんが、濃いシルエットと色温度の効果で暗く冷たい雰囲気になりました。
フレーム内での影のトーン、面積によって、光そのものの印象や主役となる部分も変わります。
前回お話しした、与えられた状況で表現できるものを把握することもそうですが、何をどう撮りたいのかによって適切な光と影が得られる状況を選ぶことも大切なのだと教わりました。
自分が撮影した結果を目にして気付くことの他に、幸運なことに私の周りには多くの写真好きな友人がいて、自分のイメージ通りの写真に近づけるための知識や、より魅力的に見せるための知恵を与えてくれます。
そういったコミュニケーションも含めて、私は写真が好きなのだと思います。
利用しているのはMK190CXPRO3T-3Wです。
カーボンで2.4kgと三脚としては軽量ですが、持ち運び時にはやはり周囲への配慮が必要になります。
MB MBAG80Nは雲台側になる部分に保護用パッドが入っていて、安心して持ち運ぶことができます。
次回は、「色」をテーマにお送りします。
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