風景写真の撮影は表面では簡単なように見えますが、深く掘り下げてみるといろいろなニュアンスやテクニックがあることに気が付きます。 風景写真は様々な方法で撮影することができ、時にして詳細にとらわれすぎることがあります。 このため少し距離を取って全体を考え、創造力を発揮する必要があります。

1 – ビジョンを追究する
自分の興味を追究し、スタイルを守りましょう。 他の人の作品に感動を受けるのもよいですが、他の人がしていることに気を取られすぎないようにしてください。 インスピレーションはどこからでも得られます。実際には自分の世界に対する観点と解釈にかかっています。 多くのメディアに関わったアーティストとして、これは私が提供できる最高の助言だと考えます。 自分の個性と分野を見つけ、それに全力を注いでください。

LEEフィルターBig Stopper (10ストップ)
LEE フィルターHard-Edge 1.2 GND (4ストップ)
LEEフィルターSoft-Edge 0.9 GND (3ストップ)
2 – 数量より品質
風景写真家の目標は配慮とテクニックを必要とする芸術作品を創造することです。 理想的な照明がある場所を確保することも大事ですが、最も重要なことに綿密に計画した撮影を忠実に実行することです。 その他のことは単なるおまけといってよいでしょう。

LEEフィルターBig Stopper
LEE フィルターVery Hard-Edge 0.9 GND
3 – 興味深い場所を発見する
もちろん史跡などのランドマークは撮影すべきですが、その周辺に風景のストーリーを語る場所が他にないでしょうか? 独創的な視点であまり知られていない場所や新しい場所を探してください。 興味深い場所やダイナミックな前景を提供する場所を探してください。 場所の本質を表現する真に特別なものを発見できるかもしれません。

私は長いことボストンを独自なアングルで捉えたいと考えていました。念願の撮影が実現した時は本当に感動しました。 沿岸地域は今後も開発し続けられ、10年後にはこの光景はもう存在しないことでしょう。撮影するには今しかありません。 垂直なラインが多すぎるため、水平線を中央に配置しました。私はティルトとシフトレンズを持っていないため、この超広角で水平を分割しても歪みはありません。
キャノン6d
キャノン16-35mm 2.8L II、17mm
LEE Big Stopper (3.0ND)
LEE 0.9 Grad ND Hard
LEE 0.6 Grad ND Soft f/13、
ISO100、120 秒
ライブビュー、 RC-6 ワイヤレスリモート
4 – 光にアングルを決定させる
アウトドア写真家は自然光に左右されます。このため太陽、月、星の位置にしたがって画像を計画する必要があります。 場所によっては特定の時間帯とある光の条件下のみで撮影が可能です。イメージを適切に捉える観点と撮影時間を計画することが重要です。

LEE フィルターLittle Stopper
LEE フィルターHard-Edge 1.2 GND
LEE フィルターSoft-Edge 0.9 GND
5 – 天気を調べる
母なる自然の行動を正確に予知することはできませんが、天気予報を調べることで、成功するチャンスを増やすことはできます。 例えば、日中に長い露出時間で雲の動きを捉えるなら、積雲が出現する好天気の時を狙いましょう。適当な場所も考えておきましょう。 同じ理由で夜空の星を撮影するなら、適切な暗さがある晴れた夜に撮影を計画しましょう。

6 – 早めに現場に到着する
正確な天候は場所に到着するまで分らないため、天気予報と条件が変わったら計画を変更できるように時間に余裕を持たせてください。前もって電話で情報を得たり、予定とは違う外観シーンを捉えるのもいいでしょう。 日の出を撮影する時はマジック(ゴールデン)アワーの薄明の時に撮影します。日の入りの撮影はその逆です。

キャノン6d
キャノン16-35mm f/2.8L II、 16mm
LEE Little Stopper (1.8 ND)
Singh-Ray 0.9 Reverse GND
f/11、 ISO 100、250 se
7 – 長い焦点距離で撮影する
広角レンズが良い時もありますが、望遠レンズは目の前のシーンの解釈方法を変え、可能性を広げます。 風景とより親密になるだけではなくシーンの光と影の作用をいろいろ考えさせられる選択プロセスがあります。
8 – フィルターを使用し、動きを作る
全ての風景写真家は円偏光子とNDフィルターを常に携帯すべきでしょう。 偏光子はぼやけをカットして空を深く見せ、反射面のぎらつきを低減して色彩を鮮やかにします。 NDフィルターを使用することにより露出時間を調整し、シーン内の被写体の様々な動きを表現して印象的なイメージを創造することができます。

キャノン 6d
16-35 2.8L II、25mm
B+W 3.0 ND MRC 110M
B+W KSM CPL XS-PRO Nano
71秒
9 – 被写界深度を考える
一般的に風景写真家はフレーム全体にシャープなイメージを見せることを望みます。 焦点距離や被写体の近くの物体と遠くの物体との距離により難易度が変わります。 フレーム全体にシャープなイメージを見せるには焦点合成から過焦点距離までいろいろな方法がありますが、自分の目的と機材にあった方法を選択してください。 最終的には決まり事はありませんので、シーンに浅い被写界深度を取り入れて全く違う結果になることも恐れずにチャレンジしてください。

LEE フィルター Big Stopper
LEE フィルターHard-Edge 0.9 GND
10 – 多様な水平線を作る
水平線は水平に維持し、イメージのどこに配置するか考えることをおすすめします。 シーンにしたがって配置する場所を多様化してください。 空がシーンで最もパワフルな要素なら、パンアップして空の部分を増やしてください。前景がシーンで最も興味深い部分なら、水平線を押し上げてより多くの前景を取り入れてください。

キャノン 6d
キャノン 16-35mm f/2.8L II、16mm
LEE Big Stopper (3.0ND)
LEE 100mm 円偏光子
f/20、SO 50、90秒
11 – 人を取り入れる
これは新しいコンセプトではありませんが、自然のシーンを捉えようとする風景写真家が直感的に考えることではありません。 しかし人をシーンに取り入れることは実はとてもスマートな方法です。スケールを判断することができ、構図全体に視線が配られます。 意図的にこれができれば理想的ですが、さもなければ次回人気のある場所で誰かがあなたのフレームに入ったら、ユニークな機会として撮影しましょう。 面白いゴースト効果を使ってシャッタースピードを実験することもできます。

Greg Dubois
南西部から来た私はボストンに自分の家を見つけ、ここに7年間住んでいます。 私は生まれてからずっとアーティストでした。多数のメディアを経験しました。 正式に絵画を勉強し、イラストを専攻してビジュアルコミュニケーションで美術学士号(BFA)を修得しました。10年以上、慣習にとらわれない方法で絵画を作成し、デジタルアートやグラフィックデザインの分野で活躍しました。 それ以前はデジタルビデオと35mmカメラを広範に使用していました。 数年前、私は写真に再び興味を持つようになり、急速に夢中になりました。 私のアーティスト人生の頂点において完璧な表現方法であることが分かったのです。 私の作品をご覧いただき、ありがとうごさいました。楽しんでいただけたら幸いです。